観光スポット

手結スランプ褶曲(しゅうきょく)

 


場所:松江市鹿島町手結


松江市文化財指定
「手結のスランプ褶曲」は、約1600万年前の海底で起こった地すべりによって生じた特異な変形を示す地層です。
その変形は規模が小さく、非常にコンパクトです。
長さ約20m、高さ約10m程度の小さな崖で、海底での地層の変形過程を陸上で観察することができるため
スランプ褶曲全体を観察することができるものは貴重で、非常に学術的価値が高い地層です。

また、このスランプ褶曲は、形成時に地層が折れて壊れたりすることが殆どなく、可塑的に折り畳まれており、
独特な褶曲美を作り出している極めてまれな例であることもその特質的価値として挙げられています。

このスランプ褶曲は、本来我々が直接見ることができない深海底での地層の変形過程を
陸上で観察し理解できる格好の学習素材です。
またその他にも島根半島・宍道湖中海ジオパークの貴重な地質遺産「ジオサイト」としても指定されています。