明星山本浄坊薬師院
当時の創立年代は不詳ですが、寺の縁起によると、昔恵心僧都諸国巡錫の際、この山に登り求聞持の法を修し、その時霊験を得て、明星を感得し明星山と号し、3 体の阿弥陀如来の像を描いて奉安したと寺伝に記されています。
当時の本尊虚空蔵はその作者は不明であり、今の寺の創立年代も不明ですが、早くより本浄坊と称し、佐太神社社僧十二坊の一つとして、元禄時代まではその寺領を受けていました。また境内の薬師堂はもと佐太神社の近くにありましたが、神仏習合の制が廃止されると共に、本浄坊の境内に移転されました。この堂には行基菩薩の作と伝えられる薬師如来を本尊として奉安してあるので、その頃から本浄坊の号も改めて、薬師院と称することになりました。